YouTube・ショート動画・採用ページ。最初の一本を置く場所の選び方
結論から書きます。最初の一本を置く場所は、流行ではなく目的の種類で決めます。すでに自社を探している人に見せたいなら自社ページ、まだ自社を知らない人に届けたいならYouTubeやショート動画です。この順番を逆にすると、再生数は増えても問い合わせは動かない、という状態になりやすくなります。
3つの置き場所の性質
自社ページ(商品ページ・会社概要・採用ページ)
すでに検索や紹介で自社にたどり着いた人が見る場所です。母数は小さいのに、問い合わせに最も近い位置にあります。ここに置く動画は、迷いを取り除く役目を持ちます。誰が対応するのか、どんな進め方なのか、現場や職場の様子はどうか。文章で長々と説明していた部分を、1〜2分の動画に置き換えると、読み飛ばされずに伝わります。
採用ページは特に効果が出やすい置き場所です。応募する側は、給与や条件よりも「どんな人と、どんな場所で働くのか」を知りたがっています。ここは写真と文章だけでは埋めにくく、短い動画が向いています。
YouTube
検索と関連表示から、まだ自社を知らない人に届く場所です。積み上げ型で、公開してから見られ続けます。反面、1本置いただけで成果が出ることはほぼありません。同じテーマで複数本を出し続けられる体制があるかが、始める前の判断材料になります。
向いているのは、顧客から繰り返し同じ質問を受けている会社です。その質問がそのまま動画のテーマになり、営業の説明時間の短縮にも同時に効きます。
ショート動画(YouTube ショート・リール・TikTok)
短い縦動画で、知らない人の画面に表示されやすい形式です。認知の入口としては強力ですが、視聴から問い合わせまでの距離が最も遠い場所でもあります。プロフィール欄やリンクの整備をしないまま数を出しても、動きは起きません。
制作の負担は一番軽いので、「まず社内で動画に慣れる」目的なら合理的な出発点です。ただし、ここだけで完結させず、自社ページへ戻す設計が要ります。
判断の手順
手順1:目的が「既存の見込み客向け」か「新規の認知」かを分ける
前の記事で決めた目的を見返してください。「商談を短くする」「応募の質を上げる」「問い合わせ前の不安を減らす」なら、既存の見込み客向けです。この場合、最初の一本は自社ページに置きます。YouTubeは後回しで構いません。
「まだ自社を知らない層に届けたい」なら、YouTube かショート動画です。
手順2:続けられる本数を数える
新規の認知を選んだ場合だけ、この手順が必要です。今後3か月で、社内で無理なく出せる本数を正直に数えてください。
- 月2本以上出せる見込みがある:YouTube を選ぶ
- 月1本がやっとだが、短い動画なら週1本出せる:ショート動画から始める
- どちらも約束できない:自社ページの1本に戻す
続かない前提でYouTubeを始めると、更新の止まったチャンネルが会社の名前で残ります。これは何も置かない場合より印象が悪くなります。
手順3:受け皿を先に用意する
置き場所を決めたら、公開前に行き先を整えます。YouTubeなら概要欄の1行目に問い合わせページのURL、ショート動画ならプロフィールのリンク、自社ページなら動画のすぐ下にボタン。動画を出す日と、受け皿ができる日を同じにするのがポイントです。
置き場所ごとの作り方の違い
同じ内容でも、置き場所で作り方が変わります。
- 自社ページ:2分以内。冒頭で名乗り、結論から話す。音を出さずに見る人がいるため、字幕は必須。
- YouTube:8分前後まで許容される。検索されるキーワードをタイトルの前半に置く。1本1テーマ。
- ショート動画:縦向きで撮る。冒頭2秒で内容がわかる状態にする。YouTube ショートは3分までアップロードできますが、最初の一本は60秒以内に収めると作り直しがしやすくなります。
Google は動画を掲載するページについて、動画ごとに専用のページを用意すること、サムネイルを指定すること、構造化データで内容を伝えることを推奨しています。自社ページに置く場合は、この3点を満たしておくと検索側にも正しく伝わります。
実行チェック
- 目的が「既存の見込み客向け」か「新規の認知」か、どちらかに分類できているか
- 新規の認知を選んだ場合、3か月分の本数を具体的に数えたか
- 選んだ置き場所の受け皿(URL・ボタン・プロフィールのリンク)が、公開日に用意できるか
- 置き場所に合わせた長さと向き(縦/横)で撮る計画になっているか
- 字幕を入れる担当と手段が決まっているか
- 1本目の公開後、何を見て判断するかを決めているか(再生数か、問い合わせ数か)
次の記事
置き場所が決まったら、見た人を次に進める導線を整えます。
参考にした一次情報
同じテーマの記事
何を撮るか、どこで使うか。迷っている段階からご相談ください。
WEBTRIBE株式会社が、企画・撮影・編集からYouTube運用まで対応します。 今の体制と目的を伺い、必要な支援を一緒に整理します。