動画を問い合わせにつなげる導線設計。見た後に迷わせない3つの置き方
結論から書きます。動画を見た人が問い合わせに進まない原因は、動画の質ではなく、見終わった直後に行き先が見えないことです。行き先は3か所に置きます。動画の中(話す内容と終わり方)、動画の周り(同じ画面上のボタンや説明欄)、動画の外(遷移先のページ)。この3つのうち1つでも欠けると、そこで人は止まります。
3つの置き方
置き方1:動画の中 ——「次に何をすればいいか」を声に出す
視聴者は、動画が終わった瞬間に判断を迫られます。ここで何も言われなければ、そのまま閉じます。動画の終わりに、次の行動を具体的な言葉で一度だけ伝えてください。
- 良い例:「導入の進め方をまとめたページがあります。この動画の下のボタンからご覧ください」
- 避けたい例:「ぜひお気軽にお問い合わせください」
違いは、行き先と操作が示されているかどうかです。「お気軽に」は行き先を示していないため、行動になりません。また、伝えるのは1回で十分です。冒頭・中盤・末尾で繰り返すと、宣伝色が強くなり離脱を招きます。
置き方2:動画の周り —— 画面を移動せずに押せるものを1つ置く
動画の再生が終わった位置から、目線を大きく動かさずに押せる場所にボタンを置きます。自社ページなら動画のすぐ下、YouTubeなら概要欄の1行目、ショート動画ならプロフィールのリンクです。
ボタンの文言は、押した先で起きることをそのまま書きます。「送信する」「詳しくはこちら」ではなく、「相談の内容を書いて送る」「導入の流れを見る」のように、行き先が想像できる書き方にします。スマートフォンで押せるよう、タップできる高さは最低44ピクセルを確保してください。
置き方3:動画の外 —— 遷移先を、動画の続きにする
押した先のページが、動画と関係のない汎用フォームだと、そこで手が止まります。遷移先には、動画で話した内容の続きを置きます。
- 動画で話した要点を3行で再掲する
- 相談の進め方(何分・誰が対応・費用の有無)を書く
- 入力項目は必要最小限にする
「動画を見た人が来る」と分かっているページなら、その前提で書けます。同じフォームを全ページから共有していると、この続き感が作れません。
判断の手順
手順1:いま止まっている場所を1つ特定する
改善は、3か所すべてを同時に触らないほうが早く終わります。次の順で確認します。
- 動画は最後まで見られているか(途中離脱が多いなら、まず動画の中身の問題)
- 最後まで見られているのにボタンが押されていないか(動画の周りの問題)
- ボタンは押されているのに送信されていないか(動画の外=遷移先の問題)
手順2:止まっている場所だけを直す
特定できた1か所だけを直し、2週間から1か月は他を触らずに置きます。同時に複数を変えると、何が効いたか分からなくなり、次の判断ができなくなります。
手順3:数えられる形にしておく
判断のためには、最低限「動画を置いたページの閲覧数」「ボタンが押された数」「問い合わせが届いた数」の3つが分かる状態が必要です。アクセス解析が入っていない場合は、問い合わせフォームに「どこで知りましたか」の1項目を足すだけでも、当面の判断はできます。
実行チェック
- 動画の終わりに、行き先と操作を具体的な言葉で1回だけ伝えているか
- 見終わった位置から目線を動かさずに押せる場所に、ボタンが1つあるか
- ボタンの文言に、押した先で起きることが書かれているか
- スマートフォンで、ボタンのタップ領域が44ピクセル以上あるか
- 遷移先のページに、動画で話した内容の続きが書かれているか
- 相談の進め方(時間・担当・費用の有無)が遷移先に明記されているか
- 閲覧数・クリック数・問い合わせ数の3つを数えられる状態か
- 今回直す場所を1か所に絞れているか
次の記事
導線を整えたら、次の一本の企画に戻ります。
参考にした一次情報
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